「人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学」を読んでみた。

読書

今回はタイトルのとおり
「ネガティブな感情が成功を呼ぶ」を読んで
印象に残ったポイントを挙げていこうと思います 。

1.人間は合理的ではない
2.無意識バイアス
3.感情移入ギャップ

1.人間は合理的ではない

本書はマクドナルドのハンバーガーを例に挙げています。寿命について合理的に考えるとクォーターパウンダーやグランドビッグマックのような高カロリーの食事を口にするよりも、質素で健康的な食事を口にする方が良いが、どうしてときどきマクドナルドに行ってしまうのか?人間は合理的ではないからです。合理的に考えれば選ばない選択肢を自ら選んでしまうのは、意思決定に歪みが生じているからです。「不健康かもしれないけど美味しいから止められない」と「背徳感」を抱きながらも、一時の快楽に身を委ねてしまうのです。
私はマクドナルドではありませんが、ラーメン二郎へ無性に行きたくなる時がありますね!身体に明らかに悪いとわかっていても、つい食べてしまいます。テレビのCMもこの「悪」の側面を利用してモノやサービスを買ってもらうように作成されていることを考えると、視野が広がって面白いと感じますね!

2.無意識バイアス

これは「自分自身でも気づいていない、無意識のうちに持っている偏見や思い込み」で、過去の経験や習慣、周囲の環境からいつの間にか「そういうものだ」と捉えている傾向のことです。
本書は具体例として「理系はコミュニケーション能力が低い」「高齢者はパソコンが苦手」「最近の若者は根性がない」「男性は女性より体力がある」などを挙げています。その人はコミュニケーションが苦手なだけであって、理系全員が苦手とは限りません。無意識バイアスにはなぜか主語が大きくなり、「決めつけ」の傾向が強くなります。
このバイアスを逆手にとり、面接などで自己アピールをすると有効になりそうですね。

3.感情移入ギャップ

これは「まさか自分はそんな風には思わないだろう」と考えていても、いざ当事者になってみると思いもよらなかったような感情を抱き、行動してしまう傾向のことです。つまり現在の感情が、かつての判断・感情を 「無かったこと」にしてしまっているのです。
本書は具体例としてお腹が満腹の状態で「明日からはダイエットを頑張ろう」と決意を新たにしても、いざお腹が減るや否や暴食してしまう。昨日のやる気や、太っている自分への怒り、腹立ちの感情はどこかに消えてしまい、今の空腹感がすべてに勝ってしまう。などを挙げています。
私も絶賛試験合格へ向けて頑張ろうと決意しているものの、何か食べたい、買いたいなどの感情が出てしまったとき、つい外出して時間を無駄にしてしまいます。

いかかでしたか?本書はこのほかにも多くの「悪魔的な」人間の側面を記述していますので、気になった方は是非手に取って読んでみてはどうでしょうか?最後までご覧いただきありがとうございました!

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